しぜんしゅ純米原酒のもろみが、突然変異ともいえる予期せぬ発酵を経て誕生した「にいだのごさん」。
元々は誤算で出来上がってしまったため、廃棄も考えた時期もありました。
何故なら、酸度が「5」を超えており、にいだしぜんしゅとして販売する事は出来ないと判断したからです。
日本酒の酸度の平均値はおよそ「1.3」程度といわれていますが、元々酵母無添加(蔵付き酵母)で仕込む「しぜんしゅ」は、酸度「2」を上回る事がほとんど。
ただ、他の「旨み」「甘み」もしっかりとしているため、「酸味」が際立つ事なく、バランス良く「濃淳旨口だけどキレが良い」味わいとなります。
とはいえ酸度「5」は、しぜんしゅブランドの味わいからするとずば抜けた酸味なのですが、利き酒をしてみると「甘酸っぱく、とても美味しい」という高評価。
「ぜひこの酸味を皆さまにも味わっていただきたい！」と、商品化をいたしました。
しぜんしゅブランドは酵母無添加の蔵付酵母仕込みのため、 ワイン同様にヴィンテージによって多少の味の差があります。
特に昨今の異常気象とも言える天候では、雨の量や気温など、農産物であるお米も蔵に棲む微生物たちも影響を強く受けます。
蔵付きの酵母菌だからこそ生まれた「誤算」による「5酸」。
爽やかな酸味とほのかな甘み「しぜんしゅ」です。
(蔵元コメント)

未成年者の飲酒は法律で禁止されています